英語の民間試験利用制度が延期に

以前のブログ「これからの教育改革」(その1その2)で説明した、2020年度から始まる「高大接続改革」のうち英語の民間試験を利用する制度が延期になりました。
文部科学大臣は「経済的な状況や居住している地域にかかわらず、ひとしく安心して試験を受けられるような配慮などの準備状況が十分ではないため」と理由を説明しています。
そして文部科学大臣の下に新たに検討会議を設置して試験の仕組みを抜本的に見直し、5年後の2024年度の実施に向けて検討していく考えです。

この制度の延期により、2021年1月に初めて実施される「大学入学共通テスト」では今のセンター試験と同じく、「読む」と「聞く」の2技能を測定する試験が行われることになります。
最初に「共通テスト」を受けることになる現高2生はこの延期をどう思っているのでしょうか?
「話す」技能を習得するために英会話教室に通っている人もいるでしょうし、学校でも「書く」技能のために対策をとっていたところもあるでしょう。
受験勉強の仕方への影響は少なくないと思います。

英語の民間試験を利用する制度が延期になったとはいえ、来年から新学習指導要領が小学校から始まることには変更がありません。
2年後には中学校で新学習指導要領になり中学校で習う単語の数が現在の1200語程度から1600~1800語にまで急増します。
近い将来どんな入試システムになったとしても対応できるように、中学生のうちから英語を得意科目にする努力をしていく必要があります。

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