「高大接続改革」というのをご存じでしょうか?
文部科学省によれば、
グローバル化の進展や人工知能技術をはじめとする技術革新などに伴い社会構造も急速に、かつ大きく変革しており、予見の困難な時代の中で新たな価値を創造していく力を育てることが必要である
としています。
そのためには
『学力の3要素』(1.知識・技能、2.思考力・判断力・表現力、3.主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度)を育成・評価することが重要であり「高等学校教育」と「大学教育」そして両者を接続する「大学入学者選抜」を一体的に改革し、それぞれの在り方を転換していく必要がある
としています。
最もわかりやすい変化は大学入試です。
2020年1月を最後に大学入試センター試験が廃止され、2021年1月からは大学入学共通テストが新たに始まります。
いわゆる「センター試験」から「共通テスト」に名称が変わるのですが、変わるのは試験の名称だけではありません。
大きく変化するポイントが3つあります。
「知識・技能」に加えて「大学教育の基礎力となる思考力・判断力・表現力」を問うテストに変わる
従来の一問一答方式に加え、連動型の問題(連続する複数の問いにおいて,前問の答えとその後の問いの答えを組み合せて解答させ,正答となる組合せが複数ある形式)が出題されます。
英語は「読む」「聞く」に加えて「書く」「話す」能力も問われ、外部の資格検定試験との併用になる
センター試験では「リスニング50点+筆記200点」でしたが、「リスニング100点+リーディング100点」に変わります。
国語と数学は記述式の問題が新たに出題される
国語では記述式の小問3つを含む大問が1つ出題されます。
字数は長い問題で80字~120字程度です。
数学ではマーク式問題と混在させた形で数式を記述する小問が3つ出題されます。
なお、社会についても令和6年度から記述式の問題が出題される可能性があります。
このように、大学入試を一つとっても大きく変化しようとしています。
しかし、「高大接続改革」はこれだけではありません。
続きは明日のブログで記載します。