「正確な漢字」の基準

日本漢字能力検定協会が2019年11月1日から12月5日までの期間、2019年の世相を表す漢字一字「今年の漢字」を全国から募集することを発表しました。
決定した「今年の漢字」は、12月12日「漢字の日」に発表されます。
去年は「災」でしたが今年はどんな漢字になるのでしょうか?
ちなみに消費税率が5%から8%に引き上げられた2014年は「税」でした。
2019年「今年の漢字」応募概要ページから応募できます。プレゼントもあるのでぜひ応募してみてください。

ところで、漢字といえば小学校1年生から習い始め、学校や塾では宿題になっていたりテストがあったりします。
漢字の練習をする際、みなさんはいわゆる「とめ、はね、はらい」にどれだけ気をつけているでしょうか?
2016年2月の文化庁の報告によると、漢字に関して社会で起きている問題として、

①手書き文字と印刷文字(パソコン等の画面上に表示される文字を含む)との違いが理解されにくくなっている。
②文字の細部に必要以上の注意が向けられ、本来であれば問題にならない違いによって漢字の正誤が決められる傾向が生じている。

という問題点を指摘したうえで、

①手書き文字と印刷文字の表し方には,習慣の違いがあり一方だけが正しいのではない。
②字の細部に違いがあっても,その漢字の骨組みが同じであれば誤っているとはみなされない。

という指針を発表しました。
これによれば、例えば「木」という字の縦画は「とめてもはねてもどちらでもよい」ということです。
「糸」の縦画も同様です。
私なんかはイヤイヤ、絶対「とめ」でしょ!?と思ってしまうのですがどちらもOKなんだそうです。
でもこうなると○と×の基準が極めて分かりにくくなると思います。
「骨組みが同じであれば」というのがかなりあいまいです。

中学受験や高校受験では漢字の○×の基準はどうなのでしょうか?
文化庁の指針通り、骨組みがあっていたら○という基準が徹底されているのかは分かりません。
わからない以上、入試で×をつけられるのがこわいので、これまで通り「とめ、はね、はらい」に気をつけた指導をS進では行っています。
どこまでが○でどこからが×なのか。
難しい問題です。

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